相続の経験をまとめます。

老親を亡くした後の手続き、相続のトラブルや様々な経験を通し、知恵をまとめます。記事のリストは上のタイトルをクリックしてください。

(Z001)いびき防止でマウスピースを作成・使用した経験(現在も使用中)

0.生活面の記述を始めます。良かったらどうぞ。

弁護士とを交えた遺産分割協議は少しずつ進んでいるのですが、完全に終了するまではその内容を公開できません。

 

万一相手側に「手の内」を知られたら協議が不利になるかもしれないからです。
その間、相続とは全く関係のない、生活のことについて書こうと思います。
見栄えのする派手なことは書けませんが、皆さんの何かの参考になればと思います。


今回は、いびき防止についてです。

 

1.はじめに

私が寝ているときにいびきをかきます。
妻と一緒の部屋で寝ているとうるさくて寝られないそうです。
いびき防止の方法は様々ですが、私はマウスピースを使う方法を実行し、半年が経過しました。いびきの仕組みと関連事項、そしてマウスピースの効果について書きます。


2.いびきについて検索時に思った疑問

いびきの指摘を受け、これを直すためネット検索をしていた時の疑問として、いびきを調べると「睡眠時無呼吸症候群」の記事ばかり出てくることに疑問を感じていました。
そんな中、私が勤務する会社の産業医がいびきの治療も行っていると知ったので、受診してみました。
実際に医者の話を聞いてこの疑問は解けました。
(私の)いびきは、「睡眠時無呼吸症候群」のごく軽いものである、ということがわかりました。

3.いびきの説明

いびきについて簡単に説明いたします。(正確には医療の資料を参照ください)

いびきは、寝ている時に気道が狭くなり、呼吸時の息で気道が振動することでおきます。
気道が「狭く」なる時がいびきなのですが、この程度がひどくなると気道が「ふさがれる」ことがあります。
すると、息が出来なくなります(当然)。
加えて頻度が上がると眠りが浅くなる。
しかし、本人に自覚がない。
眠りが浅いので昼間眠くなる。

これが「睡眠時無呼吸症候群」の仕組みです。

睡眠時無呼吸症候群」による悪影響は皆さんご存じかと思いますので割愛します。

4.治療と関連事項

医者に指示された事は、一晩寝ている間の呼吸の動向や、気道がふさがれているかなどを専用の機器で調べることでした。

結果は、一晩寝ている間に1分程度息が止まっていることが何回かあると言う結果でした。
睡眠時無呼吸症候群」の人は、この呼吸が止まっている状態が長く、頻度も多いそうです。
睡眠時無呼吸症候群」の症状は4つのレベルに分けられますが、私の場合は一番低いレベルにも及ばない程度との事でした。
医者の見解は「軽い」とはいっても、人が寝られないのですから、私は治療を希望しました。
私のこのようなレベルのいびきでさえ人が寝付けないのですから、レベル4の人の場合は相当なものであることが想像できます。

ここで私は2つの事を思い出しました。
①私が以前寝ていたとき、突然目が覚め、脈がものすごい早いということを経験したことが数回あります。今から考えるとこれは比較的長い時間呼吸が止まっていたことの表れだったのかもしれません。
医者の言葉では、息が止まっていると言う事は、人から首を絞められているのと同じということです。

②父が寝ている時(年齢によらず)の様子を昔から見る機会があったのですが、いびきをかくことに加え、時々重いものを持ち上げるような息遣いをしている事が必ず見られました。
それを見た私は、寝返りを打つ時にそのような息使いになるのかなあと考えていました。
しかしこれが、気道がふさがれている時の様子だったのかもしれません。
後にこれと同じことが私にもみられることを妻がビデオに撮り見せてくれました。


5.マウスピース作成とその後のケア、費用について

 

この診断をもとに口腔外科にデータを持っていきマウスピースを作ることを行いました。
口腔外科で歯形を取り、それをもとにシリコン製のマウスピースを作ります。
このマウスピースは、下顎を通常より5mm程度前に出す構造であり、これにより気道を確保するそうです。

・いびき外来の受診は連続2日間必要でした。これは、測定機器を受け取り、一晩測定、翌日に返却しに行くためです。
・口腔外科は、初診、型取り、マウスピースの完成・合わせ確認まで2か月。
・マウスピース受け取り後、1か月後に再診で様子確認。
・マウスピース受け取り後、3か月後にいびき外来に行き、一晩測定で効果を確認。
・その結果を口腔外科に提出。
・マウスピース受け取り後、6か月後に再診で様子確認。
ここまでの費用合計約3万円。うち、いびき外来の費用は1万円。

以降6ヶ月ごとの口腔外科の確認を繰り返し。この費用は1,000円程度。
マウスピースの更新は、2万円程度と推測します。


6.マウスピースの効果・メリット

・効果はありました。
いびきラボと言う、一晩中のいびきの様子がグラフ化されるアプリがあります。その時のグラフを示します。マウスピースを付けた時の波形は、付けていないときと明らかに違っています。

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  ↑マウスピース使用前 ↓マウスピース使用後

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実際一緒の部屋で寝ている妻は、いびきに悩まされることがなくなったそうです。
・マウスピースは1回作れば1年以上は持つようなので、頻繁に更新(購入)しない点は良いと思います。


7.マウスピースのデメリット

・効果があるとは言え、口の中にシリコンで作ったものを一晩中入れておくので慣れが必要です。最初は短い時間で付け、徐々に長くしていきます。寝ている間に無意識に外してしまうことが何度もあります。私は慣れるのに1か月かかりました。
・口が開き気味になるので、横向きに寝た時によだれが出る可能性が大きいです。これも次第に慣れますが。
・歯科医によると、虫歯が多少できやすくなる可能性はあるとの事。よって、歯磨きは重要となります。
・マウスピースの手入れが必要です。口に入れるものであり、虫歯発生の可能性がわずかでもあるので、私は毎日の使用前に歯ブラシをかけています。加えて2~3日おきに入歯洗浄剤を使用しています。
※費用の判断は皆さんにお任せします。


8.まとめ

以上いびき防止の一つの方法として、マウスピースの経験を書きました。
私の場合、大きな効果がありました。妻が同じ部屋で寝られるようになりました。

しかし、慣れるまでに時間と苦労がありました。
清潔に保つ必要もあります。
費用もそれなりにかかります。

いびき程度の症状ならばこれらをどう考えるか難しいですが、
もし「睡眠時無呼吸症候群」の兆候がある場合、これは必須となるのではないでしょうか。

以上マウスピースの経験でした。
どなたかの参考になれば幸いです。