相続の経験をまとめます。

老親を亡くした後の手続き、相続のトラブルや様々な経験を通し、知恵をまとめます。記事のリストは上のタイトルをクリックしてください。

(D004) 遺産分割協議 経験談 第2回提案

 

はじめに


私は、第1回提案と並行しながら、母の金融関係の手続きも行っていました。
母は認知症ということもあり、銀行の通帳、印鑑などの大半を紛失していました。
そのため、これらを再整備しなければなりませんでした。


これを進めていくと、母の預金が意外にあることがわかってきました。

このため、第1回提案のまま母へ父の遺産を集中させると、母の資産が多すぎて、2次相続(母の死亡後の相続)で相続税が発生する可能性が出てきました。
その他の理由(記事番号A010参照)もあるため、第1回提案を変更する必要が出てきました。

 

1.第2回提案内容

 

(2020年10月~12月)
以下の考えをもとに案を作成し、兄へ提案しました。


不動産
・実家の不動産については、兄が相続する。
・不動産代金について、別途考慮する。


預金
・母の介護費用を一定額確保。残りを兄弟で一旦均等配分にした額を算出し、その後、不動産価格相当を考慮する。


その他
・結婚し所帯持ちである私から兄を見ると、兄が実家暮らしを今までしてきたことの金銭的メリットを主張したかったのだが、これは主張しない。

 

2.兄の反応と発言など


①受け入れられない。
②反対意見があるものの、代案の考えの表明、具体的代案提示なし。
③提案について話をしている最中に私が法律の解説をしても、次回にはすっかり忘れている。
④これまでに私が作成し、提案した資料について理解していない。
⑤相続に関する用語や初歩的な知識を理解できない。学ぼうとしない。

 

数回の協議の中で、私は考えを説明しました。異論はあることは当然あり得ますが、協議ですので、こちらの考えを説明し、相手の考えを聞くスタンスで臨みました。


提案について話をしている最中に私が法律の解説をしても、わかったような発言はするが、次回には前回とのつながりをすっかり忘れている。

作成資料についても同様に忘れている。

そんな兄と協議を行いました。
しかし回を重ねるうちに些細なことで兄がキレるなど、建設的な議論ができなくなってきましたので、遺産分割協議は難航することとなりました。

 

3.兄の言動について私の考え

(私の感情です。不要な人はこの段落をとばしてください)

2-②~⑤より、相続について知識を得ようとせず、資料を理解する姿勢はなく、提案について不平を述べる。では兄自身は相続をどのように考えているのか、または代案は一切ない。

 

相続の知識に知ったかぶりをするが、話が進むと無理解が露呈する。
このレベルの人なのに、態度だけは大きい(これしかできないのだろう)。

 

4.行き詰まり


以上の経緯で、兄と私の協議は行き詰ってしまいました。
知人より、司法書士に間に入ってもらうことはできないか、というアドバイスがあり、これを実行しました。
この件は次回記述します。

 

5.おわりに

 

D009の記事で紹介した本(上の本です)に書いてある通りに、協議にたどり着く以前でしくじり、
実際の協議で失敗し、
協議内容についても決裂しました。

現在の私は、今までの記事のようにポイントは挙げられません。
しくじり先生」として、この事例が誰かの役に立てれば幸いです。


いつかこれらの経験を振り返る時が来て何か教訓を語れる時が来るのでしょうか。

よろしければ上記の書籍を参考にしてみてください。

 

 

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