相続の経験をまとめます。

老親を亡くした後の手続き、相続のトラブルや様々な経験を通し、知恵をまとめます。記事のリストは上のタイトルをクリックしてください。

(D005) 遺産分割協議 経験談 第3回 司法書士への相談→決裂、トラブル化

私は第1回提案後に、実家近くの司法書士事務所を訪ね、遺産分割協議について以下の考えのもと、その後必要となる手続き等の実施を依頼していました。

 

1.司法書士Aへの依頼(2020年12月)

私は協議を始める時点で、進め方を以下のように考えていました。

  • 協議は兄と私主導で決める。
  • この分割案を法的に問題がない内容で司法書士に清書してもらい、その後相続登記をしてもらう。
  • 認知症の母には署名捺印のみ依頼する。

しかし、第2回提案で難航したために、司法書士Aに改めて相談し、アドバイスの下、第3回提案を作りました。


※ここで登場する司法書士を、以後司法書士Aと記載します。私のブログでは、後に成年後見人としての司法書士が別に登場します。こちらは「後見人」と記述して区別します。

 

2.第3回提案の考え方


第2回提案の考えは受け継ぐ。
兄の不動産取得に伴う私への配分金額を以下のように具体化する。

  • 不動産の概算(実家に似た物件を扱ったことより金額を考察)
  • 兄(一人暮らし)の死後の実家の片づけ代金(司法書士Aが知る一般的な金額)

 

3.兄への提示


司法書士Aの好意で、相続の基本と第3回提案を兄に対し説明をしてもらう事となりました。その時、司法書士Aの指示により、私は同席しないこととしました。
※交渉ではなく、あくまでも私の提案を説明し、意見を聞く立場。

 

私が兄に連絡し、司法書士事務所に来てもらいました。その時の様子は以下。

  • 司法書士Aによると、相続の基本的説明と遺産分割協議書案の話を兄は静かに聞いたとの事。
  • 司法書士Aの立場としては私と兄のどちら寄りでもないと説明。協議案に対する兄の意見を聞かせてください、との投げかけを行った。
  • 数週間の考慮期間を置き、司法書士Aから改めて意見を確認することとした。
  • その時の兄は何の意見も質問もなかったとの事。

 

4.兄の考え(2020年1月~3月)


司法書士はこの間兄と何回か電話で会話をしたとの事でした。その内容を司法書士Aより聞いた内容は以下。

①.兄の印象

  • 提示された内容について異論を感じるものの、何をどう調べたらいいのかが分からない状態。
  • 自分で何か調べる印象は無い。

②.会話の例

  • 「相続の事はどこに聞けば良いのですか」
  • 「とりあえずわからないので税務署に行って聞いてみますので時間をください。」

などと、年末年始の休暇を挟んで1ヶ月以上の時間が経っているのにこの発言だったとの事。
兄と司法書士Aの数回の電話の中でついに「俺が折れろと言うのか」と兄はキレ始め、司法書士の話Aを聞かなくなり、最終的には電話に出なくなった。

 

5.兄の考え(司法書士の聞き取り結果)


司法書士がかろうじて聞き出した兄の考えは以下でした。
 生前に行われた私の息子への教育資金贈与がある事を認識している。しかしこれを基にした自分の意見はない。


参考
自分の例では、生前に私の息子への教育資金贈与信託が行われていた。
これがあった事を兄は知っていた。
これは、法律上は亡父から孫へのダイレクトな生前贈与と位置付けられており、今回の相続には関係がない位置づけとなっている。

 

6.決裂→トラブルへ


わからないことがあれば普通の大人は、1ヶ月もあればそれを自分で調べて、わからないなりにも自分の意見を言うものだが、それがない。
司法書士Aは、兄についてこのように述べた。
以上の経緯で司法書士は呆れ果て、「これ以上は無理」との知らせのもと、この道も閉ざされた。

ここで私が言っておきたいのは以下。

  • 発言が50歳過ぎの大人の発言と思えない。
  • 相続の事は素人なのでわかるわけがない。しかし自分で何も調べようとしないということが問題。
  • 私だって最初は同じであったが、書籍を読む、ネットを調べるなど自分であれこれ調べることなどを行った。大人であれば当然である。
  • 言いたい事だけは言うが、レベルは低く、誰かに頼ろうするだけで自分で動かない。


7.終わりに


今まで兄と接したことのある人の一人が、兄は「特殊な性格」と明確に言っていました。
一見すると普通の人のように見えるが、込み入った話の時に「特殊な性格」が出るようです。
よく言えば個性ですが、法律に関係する案件の時は、個性を理由に対応しない&できないは許されません。
そんな人物に翻弄され、出費もせざるを得ない状況です。妻もずっと不安定な状態です。
この話はまだまだ終結しません。
また、法的に終結しても、気持ちの面はその後も終結しないと思います。

 

以上、何かの参考になれば幸いです。

 

皆さんには、私のような軌跡をたどってもらいたくありません。

「相続で絶対モメない遺産分割のコツ 言葉・空気・場の読みまちがいが命取り!」

という本があります。ぜひ参考になさってください。

また、この本を説明した記事もありますので、そちらも参考にしてください。

 

nanahei.hatenablog.com

※このブログの記事について、読んでいただきたい順番(カテゴリ毎)にリンクを並べたページはこちらです。こちらを起点として各記事をお読み頂くとよいかと思います。

 

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