相続の経験をまとめます。

老親を亡くした後の手続き、相続のトラブルや様々な経験を通し、知恵をまとめます。記事のリストは上のタイトルをクリックしてください。

(D009)遺産分割協議について おすすめの本

 

 (2021.08.31記事更新、2022.09.10 2-1追記)


1.はじめに


最近、遺産分割協議(相続)についての書籍を見つけましたので、紹介させていただきたいと思います。

 


題名は、「相続で絶対モメない遺産分割のコツ 言葉・空気・場の読みまちがいが命取り!」という本です。

 

2-1.紹介する理由(老親を持つ方向け)


両親には健在なものの、多少の不安がある。だけど遺産分割協議はまだまだ先。
その時の詳しい話は正直今は知る気がしない。
亡くなってからでもいいか。


というのが皆さんの本音かもしれません。
私もそうでした。


でも、今から少しだけ知っておきませんか。
この記事で紹介する本は、遺産分割協議についてメインに書かれていますが、序章として8ページだけ「亡くなる前にできる事」が書いてあります。
これを知っておくだけでもその後が違うと思います。


そしていざ親が亡くなった時の初動は何をすればいいのか。
その後の遺産分割協議では何が大事なのか。


気が向いた時に目次だけでも読んでおけばポイントをつかめると思います。そして本棚においておけば「いざ」の時からこの本が効果を発揮します。


親がいる限りはいつかは必ず相続に直面します。
遺産分割協議をこじらせ、弁護士に数十万円を払い、年単位で相続を解決していく事態になった私のようにならないように、真面目に「一家に一冊」備えたほうが良いと思う書籍ですので、おすすめしておきます。

よろしければこちらから。


ちなみに、遺産分割協議解決のための弁護士費用は、相続人間での分割負担は不可能と考えてください。
また、協議をこじらせてしまった時にはどのようなことがあるのかは、次の章を参照してください。

※この本の出版社は、JA(農協)の出版社です。あやしい団体ではありません。

 

 

2-2.紹介する理由(これから遺産分割協議の方向け)

 

遺産分割協議(相続)を経験した者として、協議を始めるにあたって一番知りたいのは、「どうやったら相続人たちの意見をうまくまとめられるのか」です。それがこの本に書いてあります。
他の「相続本」には書いていない内容だと思います。


遺産分割協議(相続)の仲立ちを法的にできるのは弁護士だけですが、そこまで行かないように自分たちでうまくまとめる方法を提案しています。


本の冒頭に「遺産分割協議がうまくいかないのは、遺産分割の内容でもめるのではなく、'別の所'でしくじっている」とし、いかに「もめない空気を作るか」がポイントだと述べ、本書でそれらの対策を具体的に書いています。


全く知識がないままに当事者間で相続を解決しようとすると、必ずこじれてしまうだろうという事がわかります。


私の場合は、この「別の所」で思いっきりしくじりました。理屈で何度も兄を説得して、「ガス抜き」など一切しませんでした。「あせらず一発で終わらせる」などとは全然考えていませんでした。


つまりこの本の正反対を遺産分割協議でやっていたのです。その結果、このブログが生まれています。


相続人は良しにつけ悪しきにつけ近い間柄であり、他人同士よりもはるかに多くの感情を持つ間柄です。
それを踏まえて交渉するときに何が大事かを解説してくれます。


協議の時に皆の感情を強く抑える事は難しいと思いますが、まさしくそこは抑えどころでしょう。この本の通りに仮にできていたとしたら今の私の立場も大きく違っていたかもしれません。


相続を解決させないことには遺産を分け合えないでそのまま置かれることはもちろん、不動産リスクも時間が経つにつれ大きくなっていくことは皆さんも想像できると思います。


協議がこじれてしまった私のように、弁護士に頼んで、数十万円の費用をかけることは皆さんには避けてもらいたい。


それに加え、協議がこじれて兄弟仲が悪くなると、その後親に何かがあり、対応が必要となった時、親の事を心配するよりも兄弟と関わりを持つことが嫌になってしまいます。その対応ごとに兄弟への苛立ち、不満などが発生します。


その結果、親への対応は不完全なものになり、かえって親に負担をかける、親にとって冷たい対応をせざるを得ないようになってしまう、などとなってしまいます。これが何よりも心苦しいのです。


以上を避けるためにこの本をお役立てください。
協議がまとまった後の手続きは、協議に比べれば楽なものだと思います。

(まだ私は2年たってもそこまで行きついていませんが)

 

※この本の出版社は、JA(農協)の出版社です。あやしい団体ではありません。

 

 よろしければこちらから。