相続の経験をまとめます。

老親を亡くした後の手続き、相続のトラブルや様々な経験を通し、知恵をまとめます。記事のリストは上のタイトルをクリックしてください。

(E001)しばらく投稿ができていませんが、その後進展しています。

しばらく投稿ができていませんが、その後進展しています。
調停が2回終了、3回目の日程も決まっています。
抽象的にはなりますが、ここまでの流れと近況、また調停の仕組み(簡単に)を書いておきます。

 

1.第1回調停の前

「調査書」という文書にて兄と後見人(申立人以外の相続人)への本件(遺産分割)についての意見聞き取り。
この文書は、申立人は第1回調停前に見ることができます。

第1回調停前に準備のための打ち合わせが弁護士とあるかと思いましたが、ありませんでした。

 

2.第1回目調停


行われたこと
 ・顔合わせ
 ・相続財産の確認
 ・調停に至るまでの経緯、私の意見聞き取り
 ・当方の遺産分割に関する意見確認
 ・「調査書」による申立人以外の相続人の意見確認
 ・遺産分割についての具体的な協議
    不動産評価の根拠の確認など
 ・その他(正式公開時に述べます)

今回は、具体的な話し合いではなく、前提条件の確認と私、兄、後見人それぞれの意見を聞くだけといってもよかったです。

調停での面談は、調停員と私、調停員と兄・後見人に分けて行われています。
これは私の要請によるものです。

3.第2回目調停


行われたこと
 ・調停員より調停案の提示とその考えの説明


 こちらの希望と異なる考えが入っていました。

 この調停案について私・弁護士は意思表明をしなかった。
 この案を持ち帰り、今後の対応を考える。
 着地点が見えるようで見えない状態です。

4.今後のスケジュール

私の事例では、2か月~1.5か月ごとに行われるようです。
早くて年内終了。そうならなければさらに続く。

 

5.調停を進める仕組み


調停員は、裁判官と協議を行ない(申立人などは入れない。また非公開)、

調停時に話されたことなどを共有したうえでその後の方針と具体策を決め、

その後の調停時に申立人他に提案する。

このような流れで、調停員の考えだけで話が進まないようになっている(弁護士からの説明)。


その協議で、私の事例の相続遺産の配分案が決められ、第2回調停で提示された。
調停時になぜその金額なのかが説明される。

提示されたほうはどう思うのかはともかくとして。。

 

(2022.09.24項目6 追記)

6.参考

調停を進めていく(申し立ての手続き方法ではない)うえで何か参考になる本はないものか、探したところ、1冊見つかりました。
現代家事調停マニュアル 一粒社 という本です。
図書館で借りましたが、現在は絶版のようです。

この本は、調停員である人向けの本ですが、調停を申し立てた人にも参考になる部分があります。

この本の遺産分割事件の章には以下のことが書いてありました。
”遺産分割事件の目的は遺産を分けることであり・・・”
”遺産分割事件の目的は親族間の感情的対立を解決することではない・・・”
”遺産分割事件の解決によって親族間の感情的対立が清算され緩和する事になる場合もある・・・”
とあります。

つまり、調停の際に各関係者が感情をいくら言ったって調停員は聞いてはくれ、それが調停が進む要因にはなるものの、感情が調停の結果に反映されることはないということだと思います。

 

7.おわりに

具体的な話が始まったはいいのですが、なかなか難しい道のりになりそうです。
また、2回調停が行われただけですが、遺産分割の際には関係者の感情は語る事&それを調停員は聞いてくれるものの、それはあくまでも関係者が持つ感情のガス抜きであり(調停をまとめるため)、調停での金額配分には反映されません。
現段階ではこのくらいしか伝えられなくてもどかしいのですが、遠い将来に公開できた時に誰かの参考になれば幸いです。

 

いつものお願いです。

皆さんはこのような面倒なことにならないでください。

この本を参考にになさってください。

 

 

 

また、この本を説明した記事もありますので、そちらも参考にしてください。