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(E002)第3回の調停が終了しました

はじめに

 

6月に始まった調停は1.5か月~2か月程度の間隔で協議が行われてきました。

今回、3回目の協議が終わり、やっと先が見えてきました。

 

とはいっても、本当に終了するまで気は抜けません。今回は第3回調停までの準備と本番、そして決まる方向の事、作成される書類のことを書こうと思います。

 

1.調停前の考えと、私・弁護士、調停員との協議


前回調停員が提示した案は、当方にとって不利な内容ですが、総合的に考慮した結果、了承する考えとしました。しかし、これ以上の協議を一切しないことを条件に付けることとました。
以上の考えで第3回調停に臨み、私・弁護士と調停員の協議でその旨を伝えました。

 

2.兄、後見人と調停員との協議


前回調停員が提示した案は相手側(兄、後見人)も異議はなく、次回の調停でまとまる方向であると調停員から聞きました。
また「遺産目録」の内容、すなわちそれぞれの金額とその根拠についても異議がないとのことでした。
調停員は次回調停で終了させたいとの事でした。

 

3.決定内容の書類について


今回の調停に向けて、私の弁護士が「調停条項骨子案」、「調停条項骨子に基づく代償金の精算」という書類を作成していました。
これには主に以下のことが書いてあります。

「調停条項骨子案」
・遺産の内容と総額
別紙で添付された「遺産目録」「債務目録」による。
私の事例では「債務目録」は亡父の葬儀費用と坊さん代(亡父の遺産から拠出する)。


・この調停で決まった内容。すなわち、「遺産目録」にある各項目である不動産、付帯する火災保険、車は誰がもらうなどの内容。


・「調停条項骨子に基づく代償金の精算」で計算された相続人それぞれへの分配金額とその受け渡し方法。
私の事例では、現金の配分については、一旦すべて私へ集約し、兄・母へ分配金額 を支払う(これを「代償金の支払い」という)。


「調停条項骨子に基づく代償金の精算」
・「遺産目録」「債務目録」に記載された各項目の金額とそれら全ての合計額
・各相続人への配分金額
・私から兄、母へ受け渡す現金の計算
この部分の詳細は調停成立後説明します。

今回の調停で出した案は相続人すべてに了承されたので、次回までにこの資料の細部を修正して最終決定内容となります。

 

4.次回調停について

 

調停の最終回は、私、当方弁護士、兄、後見人、調停員、そして裁判員も出席します。その場で裁判官が「調停条項骨子」を読み上げると全てが終了するとの事。


※関係者の合意は「調停条項骨子」の読み上げにより行われ、実印の押印はないとの事です。(以上は弁護士から聞いた)


最後に兄から1つの要望があったが、大勢に問題がない事なので、次回に応えればよいものであった。

 

5.終わりに


ようやく出口が見えてきました。
しかし、「調停条項骨子」の読み上げが終わるまで、協議内容に対しいつでも異議を唱えることができるので、最後まで気を抜くことができません。

次回日程も決まり、年内に終了が見込まれる。いや、そうあってほしい。

 

私の事例は、複雑でなく基本的な事例と想像しますので、
調停の基本を知るのに適しているかと思います。
(‘基本的’でも調停で解決せねばならなかったのですが。。)

 

全てが終了し、代償金の処理を済ませたら、
(私の事例での)調停の仕組みと流れ、
調停に臨む際に大事な事、
弁護士が一番大事にしている事、
私が感じた教訓、伝えておきたい小技など
を記事にしていきたいと考えています。
早くそれを行いたいです。

 

今回はここまでです。
現在の内容は具体性に欠くのであまり役に立たないかもしれませんが、
何かの参考になれば幸いです。

 

このような経験は皆さんに経験してもらいたくはありません。

相続人同士でうまく話し合いましょう。

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この本の良いところを書いた記事はこちらです。

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nanahei.hatenablog.com