相続の経験をまとめます。

老親を亡くした後の手続き、相続のトラブルや様々な経験を通し、知恵をまとめます。記事のリストは上のタイトルをクリックしてください。

(Y001)うちの犬がアジソン病になりました

1.はじめに


このブログの本題とは違う話題も進めたいと考えています。
家では犬を飼っています。それについての経験で、誰かの参考になりそうな事を書いていこうと思います。

初回での話題は、いきなり重い話題&長文です。

 

2.アジソン病との診断


うちの犬がアジソン病と診断されました。
この病気についての詳細はネットを検索すれば詳しく出ていますので省略します。
私がここで記しておきたいのは、経験者ならではの話です。具体的には以下です。
・この症状がわかるまでの経緯(この病気はわかりにくい)
・うちはどのようにしてこれを気づき、何を対応し、そして診断されたのか
・回復までの様子、期間など
・動物保険について


3.経緯


①なんだか様子が変わった


ある時からうちの犬(トイプードル、7歳)が餌をぱったり食べなくなりました。
その頃に、常用している餌のパッケージが変わったり、餌の保管方法を変えた時でもあったので、まずそこを疑いました。餌を新品にしましたが、食べません。しかし、「ちゅーる」やおやつには食欲はありました。

餌の種類を変えることも考えましたが、とりあえず獣医に相談してみました。

 

②獣医に相談


医師の見解は、わがままが考えられるので、おやつは与えず餌を食べさせることに専念するようにとの指示がありました。そして結果を1週間後また来てほしいとのことでした。

③症状


a食欲がない


上記を受け、当家では、
・おやつや餌を食べさせるために生タイプの餌やふりかけなど余計な事はしない
・フードを細かく砕く、フードをお湯につけて匂いを起こすことは行う。
・犬に声をかけたり口先に餌の粒を持っていくなどして、何とか食べさせる。


を行いましたが、当家の犬の食欲は回復しませんでした。
従来は1日2回規定量を食べていたのが、その半分の量を5回かけて食べさせる事もありました。

 

bその他

・犬に口臭がしていました。
・家の中では、普段は遊びをせがんだりしていたのですが、それがなくなり、じっとしていることが多くなりました。
犬は人に寄り添うことが多く、その時に犬が腰を付けてくることがありますが、この付け度合が強かった気がします。
・散歩は単距離になり、匂い嗅ぎもほとんどしなくなりました。
・水を多く飲み、おしっこの回数が増える

・横になってくつろいでいる時に足にわずかに震えるときがある

※当家の事例です。
また上記は後から考えて思い当たった事であり、最初は気づきにくいかもしれません。

 

④精密検査と診断


1週間後に医師に上記を報告しました。
獣医はこの結果をもとに精密検査が必要と判断しました。
いくつかの検査の結果アジソン病であることが判明しました。
この病気の症状は様々ですが、当家の犬は食欲不振として出てそこからわかっていったのです。
※この病気の原因は当家の場合不明。一般的に手術など、絶大なストレスがあった時に発症すると獣医は言っていましたが、当家の場合思い当たることがありません。

アジソン病は副腎という器官が機能していない病気であり、治らない病気との事でした。
ここから分泌されるホルモンはいくつかあるのですが、この中に外的ストレスに体が耐えるようにする働きの物があり、それができなくなりストレスによるあらゆる体調不良が起こり、突然死もあり得るとの事でした。(症状の詳細は別途検索・参照してください)

 

⑤その後の方向性


投薬、月1回の注射で従来と同じ生活ができるとの事。しかしこれらは生涯続く。
1回の治療費用は約2.5万円(必要な検査を含む)。

 

⑥ここまでで考えた事


当家の場合は、アジソン病が食欲不振の症状として出ました。
犬が餌を食べなくなった場合、何か他のフードを変えてみたり口当たりの良いもの、あるいは液状のものなど、食欲を増進させるようなことを考えると思います。しかし今回は、それをしてしまったら症状に気づかなかったと思います。

医師の指示を守り、4キロの体重だった犬は1週間で300グラム体重が減少するほど食欲がないと言うことが分かった後に検査をし、やっと症状の特定となりました。
もし食欲不振だからといって食事内容を食べやすいものへ次々変えていっていたら、病気であることは分からず、単なる犬のわがままとされ、病気は分からず、犬は苦しい中生涯叱られ続け、短命となっていたかもしれません。

以前ホームセンターで、トリミング中に突然倒れてしまった犬を見たことがあります。
もしかすると当家と似た病気があり、それに気づくことがないままトリミングが行われ、そのストレスで意識を失ってしまったのかもしれません。

 

⑦回復まで、回復後の様子


1回目の治療後約1週間で食欲と食べる量が回復しました。
表情や積極性も1週間程度で回復しました。
この1週間の中で、犬が妙にハイになっていることもありましたが、次第に落ち着いていきました。
多飲多尿も同じ時期に治っていきました。
その他の症状も回復しましたが、寝ていることが多く、散歩の距離が短くなったような気がします。
本来のホルモンバランスとは違うようになったせいなのでしょうか。

 

4.保険について


病名の確定、治療の継続で当家の犬は従来と変わらない生活ができることがわかりました。
しかし、1ヶ月に1回、2.5万円治療費がかかっていきます。
これは大きな負担です。従来から入っていた動物保険はあり、支払いの対象ではあるのですが、犬の生涯これが続きます。
そこで保険会社に以下を問い合わせました。


Q;次回保険を更新する際に、保険料が上がるのか、また、アジソン病を除外した契約になるのか。または、継続を断るのか。
A;上記となる事はない。通常の契約と同じ内容が継続される。


この回答で一安心しました。
人には健康保険がありますが、犬にかける保険は大事だと実感しました。

 

5.最後に


月並みな言葉ですが、今回の経験は生命の重さを実感した出来事でした。
犬も、なんだかわからない複雑な気持ちであり、人からあれこれ言い立てられ、つらかったでしょう。何よりも人と言葉で会話はできませんから。
これも月並みな言葉ですが、犬に異常が見られたら、やたらなことはしないで、症状をまとめて獣医に相談することが大事だと改めて感じた出来事でした。

 

この経験がどなたかの役に立てればと思います。