相続の経験をまとめます。

老親を亡くした後の手続き、相続のトラブルや様々な経験を通し、知恵をまとめます。記事のリストは上のタイトルをクリックしてください。

(A012)親の介護を、いい意味で合理的に進めていくためにおすすめの本

表記についてご紹介致します。

相続についてのブログを進めていますが、私は介護の実務の経験はありません。
記事番号A003で述べた理由で、家での親の世話については、全面的に私は関わらない方針を貫いていました。

 


父については母が家で面倒を見続けていました。父の言動が日々おかしくなる中、その負担によるストレスのためか、やがて母は認知症の症状が出てきました。


その母の世話は兄が担当しました。兄は働いていますので、母は昼間1人で家にいることになりました。母が家にいる時は、横になってばかりいました。夜も布団を使おうとしていませんでした。表情は乏しく、ただ寝ているだけでした。

母はその後ケアマネージャーの提案でグループホームに入りました。すると表情も明るくなり、本来の性格に戻ってきました。今も認知症ではありますが、それ以外は元気に過ごしています。


ここまでの経緯を外の目で見ていた私が感じた事は、介護は自分と適切に切り離すことが結果としてみんなのためになる、ということです。

上記の程度の私が介護について語る資格は無いのですが、
「介護は家族だけでは絶対にできない」
「介護サービスを有効活用する」
ことが大事だという事は伝える資格はあると思います。


介護を家族が担う際に、全面的ではなく、介護保険すなわち外部の力を活用していく考えが具体的に説明されている本があります。

それは、「親の介護で自滅しない選択」と言う本です。


この本は、いい意味で合理的に介護を進めていくことにより、介護する側とされる側がいつまでも良い関係であり続けることをめざす本です。

・親の介護は全て子供がやるものであると考えてしまい、介護のために職業を捨てて親の介護をしてしまうことを避ける。

介護保険の基礎知識と活用、
それが親と自分の生活両方が大事にされることになり、結果的に親子両方の良好な関係を保てる考え。

 

・遠方へ毎週末通ったりしないやり方もある。

 

・費用の負担についての考え方。

 

このようなことがQ&A方式で述べられています。
個々の事情は当然ありますが、自分だけが介護の当事者となり、結果自分が潰れ、老親も不幸になる事だけは避けることは必要だと思います。


親が高齢になることは誰にも避けられません。そして、将来は自分も。

しかし、いい意味で合理的に親の介護を進めていく。いきなり介護のことが降りかかってくる前に、予備知識をつけ、重いイメージを少しでもクリアにしておく事は重要だと思います。その際の参考になると思いますのでここに紹介いたします。

少しでも将来の親の介護について、気が楽になれば幸いです。